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きもの蔵 ◆ こだわりの総絣:本場泥染大島紬 瓢箪匂い袋柄 袷きもの[未着用]
■品物の様相
[総絣を説明]
一般的に総絣といえば生地全面に絣模様が散っている柄をさしますが、大島紬で総絣といえば少々意味が異なってきます。
この大島紬の瓢箪(匂い袋)の柄部分をご覧ください。
こちらが総絣という技術で作られた箇所で、泥染めの無地場からポンと柄が浮き出るように見えます。
なぜ浮き出るような白を作ることができるのかというと、白く防染された絣糸が多いからなのです。
4番目のアップ写真をご覧ください。
総て緯糸が絣糸であることがわかりますでしょうか。
総絣はその名の通り総てが絣であるという意味です。
大島紬の最高峰と呼ばれる9マルキ(一元)でさえ、生地を構成する経緯の絣糸の比率は66%です。
仮に経緯共に絣糸100%するとなると想像を絶する困難な工程になってしまいます。
なので大島紬において総絣とは緯絣糸が切れ目なく続いて柄を出した「箇所」のことを言います。
総絣を使うことで緯絣糸の本数が大幅に増えてしまいます。
経糸は一度張ってしまえばよいのですが、緯糸が総て絣糸だとすれば一回一回の横方向に絣あわせが必要になってきます。
織り子さんは気を抜くことなく慎重に織り進めていく必要があります。
コストUPに繋がっても、輪郭部分をはっきり浮かび上がらせたい場合や、濃淡をつけてコントラストを強調したい時、こだわりの逸品に使われます。
大島紬の基本は十字絣の集合である「点」の絣柄ですが、総絣は「面」で柄を表現します。
[マルキとは]
大島紬の絣の細かさを表す単位です。
大島紬の経糸の本数は通常1240本で構成されています。
しかし織物には両耳端があるので、(1240本)の両耳端(40本×2)を除いた糸数は1160本になります。
一反を構成する1160本の経糸総本数に対して経絣糸がどれだけ入っているか?
例えば地糸が2本、絣糸が2本、合計4本の繰り返しが続いた場合。
このうち絣糸の割合は2÷4=0.4(50)%ですから、経糸の総本数(1160本)に割り当てると経絣糸の総本数は580本になります。
580(経絣糸の総本数)÷80(一算)=7.2
小数点以下を切り捨てると7になり、奄美方言で7マルキとなるのです。
問屋協賛の未着用保存品。
■評 価
上記で総絣を説明さしていただきましたが、大島紬の中でもこだわり逸品です。
総絣で表した瓢箪(匂い袋)の柄は、ふくべ・ひさごの異称があり、多産と繁栄の象徴として親しまれてきています。
瓢箪柄は『無病』に通じ、無病息災と長寿を願う縁起の良い図柄です。
身に付ける人に吉運をもたらすというふくべ。
逸品中の逸品を是非!お求めくださいませ。
[商品の状態表示]
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*着物類や小物は人が使用した場合、そのあと(汗/タンパク質、筋あと等)が残ります。特に着物類は身体に密着しますので必ず残りますことから、目利き項目の一つとして表記しております。
■寸法/サイズ(寸→cm 換算0.379/小数点以下四捨五入)
身丈[肩から:4尺1寸5分/157cm]
内揚前[8分/3cm]
内揚後[1寸5分/6cm]
*内揚げは腰上部分で二重になっています。
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肩行[1尺7寸/64cm]
袖付け箇所縫い込み
身側[1寸/4cm]
袖側[8分/3cm]
*生地表から手触りでの採寸ですので実際とは違う場合があります。
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袖巾[8寸8分/33cm]
袖丈[1尺3寸/49cm]
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前巾[6寸5分/2cm]
後巾[8寸/30cm]
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