◆ 千切屋治兵衛(千治)別染誂え 琳派 春の海山並み 色留袖[新品/お仕立て込み]
¥616,000税込
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◆ 千切屋治兵衛(千治)別染誂え 琳派 春の海山並み 色留袖[新品/お仕立て込み]
■品物の様相
千切屋治兵衛(千治)別染誂えの色留袖を、一級和裁士の手によりお仕立てしてお届けします。
この色留袖の一番の特徴は、琳派百選の絵図です。
琳派の作品は染匠が在する名門の染工房により制作されています中、その琳派を作り続けている『千切屋治兵衛』の作品です。
あおばなによる下絵書きから糊置き、本友禅、本金箔、手刺繍と、熟練職人の手により仕上げています。
Internetを介したモニターでは正確な地色はお伝えできませんが、モニターで近い色目はイメージしていただけますので、Webセーフカラーでご確認ください。[深川鼠:#97a791]
[千切屋治兵衛]
弘治年間(16世紀後期)に興ったとされる法衣業「千切屋」の流れをくむ一社で、千切屋一門の始祖は千切屋西村与三右衛門と伝わる。
兄弟には[千治]、[千總]、[千吉]と、染の名門として現在でも百貨店、呉服専門店にて展開をしています。
ーーーーーChipsーーーーー
「あおばな」とは、露草(ツユクサ)の水色の花から絞り、図案を生地に移す「下絵描き」に使います。
今ではほとんどの下絵描きを化学染料で代用していますが、化学染料でもいいところを、あえて「青花」を使い続ける理由とは。
それは次の工程になる糊置き(糸目)と深い関わりがあります。
「糊置き(糊糸目)」とは、手描き友禅で柄色を染め分けるための防染糊のことで、下絵描きされた図案を、なぞるようにこの糊糸目を行います。
この糊を『本糊』と言って糯米、石灰、蘇芳を主な成分としたものを使います。
しかし今ではほとんどの糊をゴム糊に変えてきています。
その一番の理由は、ゴム糊の場合は熟練技術が要らず、比較的容易に下絵に合わせて糊を置け、また柄色を染め分ける部分が綺麗に防染できるからです。
しかしながら、この本糊とゴム糊を使う違いは、『高級・逸品と言われる着物』に置いてとても重要な別れ目となります。
この着物は下絵が本糊糸目なのか、ゴム糊糸目なのかは、絵画と印刷画なのかの別れ目のように違ってくるのです。
さて、下絵描きを終えて糊糸目を置いた後は、あおばなを流し落とすのですが、このあおばなは本糊と相性が良いと言いますか、水ではかなく流れ去ってしまいます。
対して化学染料の場合は、落とすのに水だけでは落とすことが出来ず溶剤を使って落とすことになります。
ーーーーーChipsーーーーー
■評 価
逸品ものの染めものは絵画を見るのと同じ。
逸品ものの[染め着物]は、全て手作業、手描きが基本です。
染に利用する素材も技法も極めたものを求めますが、結局は人の手によりますから上手い下手が現れます。
絵画を見るのと同じで、作品から感じ得るものをお洒落の装いに是非合わせていただきたいです。
Chipsにて『糊糸目』について書きましたが、つまり本糊を使うと細い線一つを描くにも熟練した技術がいります。
糊糸目による微妙な線の描きが、染めが、全体的な構図を完成し『魅せる』着物が出来上がるのです。
糊糸目を使っていても描きが下手であっては本末転倒。
代わりにゴム糊にて上手く描きが出来ても、クッキリ鮮明に染め上がったものは、どこか印刷のようで人を惹きつけるものとはならないからです。
■お仕立てについて(紋入れ込み)
このお着物はお仕立てと紋入れ込みでございますので約1ヶ月ほど日数をいただきます。
(地方によりましては、訪問着使いの装いとして紋は入れずにお仕立てする場合もございます。)
お買い物のお手続きが終わりましたら、お仕立て寸法をお知らせください。
紋入れご要望の場合は、紋名も合わせてお知らせください。
[色留袖お仕立内容]
一級和裁士による手縫い袷仕立になります。
■お届けについて
この品物はお届けまでに約1ヶ月ほど日数をいただきます。
お仕立てが上がりましたら着物のたとう紙に納めさせていただき、その上で出来るだけ適切な包装・梱包にて発送させていただきます。
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